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2025.11.03ブログ

日射取得と蓄熱

日射取得と蓄熱
日射取得と蓄熱

急に寒くなってきましたね。
冬、家の中を温かくするための建築的な工夫はいろいろあります。

 よく言われているのは、「断熱」と「気密」です。断熱は家の中の熱が外に逃げにくくする効果があります。気密は隙間風を入りにくくする施工方法です。この2つをしっかり行うと冷暖房効果が上がり、省エネにつながります。

私たちはそれに加え、パッシブデザインを心がけています。パッシブデザインとは自然のエネルギーを上手く活用して省エネで快適な暮らしをするための建築的な工夫をいいます。冬のパッシブデザインの基本は「日射取得」と「蓄熱」です。昼間、太陽熱をできるだけたくさん取り入れて、その熱を壁や土間などに蓄えて夜間に放熱させるという仕組みです。これがうまくできると、暖房をあまり使わなくても部屋は暖かくなり、夜になっても急に寒くなりにくくなり、昼と夜の温度差が緩和されます。それでも朝方は冷え込みますので、タイマーを上手く使って朝のうちだけ暖房すると一日中、温度が安定します。

写真の家は平屋で南側には3階建ての家が建っているのですが、高窓を設けたことで冬の日差しを得ることができます。ちょうど日の当たる壁を「羽根建壁(竹ズリ下地土壁)」とすることで、蓄熱と調湿効果が得られます。(塩)




11月22-23日は15回目の羽根建祭り
木と土にふれよう2025
左官壁の塗体験や泥団子ををつくる体験もあります。
家づくりの中で、仕上げの見た目も大事ですが、本質は素材や厚みがとても大事です
出来上がると表面しか見えないところをぜひこの機会に少し踏み込んで
見て触って体験してみてください。



 

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